スポンサー広告 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

no-comment | no-trackback | Edit | Page Top.↑

2006年04月06日 [04:13] [映画レビュー]2000~2004年 

クローサー Closer

「クローサー」  5点満点中 

監督:マイク・ニコルス
出演:ジュード・ロウ/ジュリア・ロバーツ/ナタリー・ポートマン/クライブ・オーウェン

■AWARDS■
★アカデミー賞★
助演男優賞 クライブ・オーウェン ノミネート
助演女優賞 ナタリー・ポートマン ノミネート

★イギリス・アカデミー賞★
助演男優賞 クライブ・オーウェン 受賞

助演女優賞 ナタリー・ポートマン ノミネート
脚色賞 ノミネート

★ブロードキャスト映画批評家賞★
助演男優賞 クライブ・オーウェン ノミネート
助演女優賞 ナタリー・ポートマン ノミネート
ベスト・アンサンブル・キャスト ノミネート

★ゴールデン・グローブ賞★
助演男優賞 クライブ・オーウェン 受賞
助演女優賞 ナタリー・ポートマン 受賞

作品賞 ドラマ部門 ノミネート
監督賞 マイク・ニコルス ノミネート
脚本賞 ノミネート

☆ラスベガス映画批評家賞☆
助演男優賞 クライブ・オーウェン 受賞

★ナショナル・ボード・オブ・レビュー★
ベスト・アンサンブル・キャスト 受賞

★ニューヨーク批評家賞★
助演男優賞 クライブ・オーウェン 受賞

■PLOT■
ロンドンに住む小説化崩れダン(ジュード・ロウ)は、新聞の死亡記事欄を担当している。ある日、そんな彼はロンドンの街中でニューヨークからやって来たばかりのストリッパー・アリス(ナタリー・ポートマン)と出会う。恋におちた二人はすぐさま同棲を始める。一方、処女小説を完成させたダンは、自らの著書にのせる写真を撮ってもらうためにプロカメラマンのアンナ(ジュリア・ロバーツ)のもとを訪ねる。そこで、ダンとアンナは互いに惹かれあいキスをしてしまう。ダンに同性愛手がいることを知ったアンナはダンから身を引く…その半年後、ダンはアンナの振りをして卑猥なチャットを楽しんでいた。その相手は皮膚科医のラリー(クライブ・オーウェン)。二人は翌日、水族館で会う約束をする。水族館にはもちろんダンの姿はなかったが、偶然にもアンナが水族館で一人物思いにふけっていた…

■COMMENT■
「バージニア・ウルフなんか怖くない」「卒業」の奇才、マイク・ニコルス監督が男女4人の恋の終焉を描く野心作。もともとは舞台の作品のために極端に登場人物は少なく、4人の男女の恋愛模様にのみスポットが当てられている。出来るだけ説明的な演出を避け、物語はテンポ良く進む。男女4人の人間模様が非常に人間味溢れていて見ていて非常に滑稽であった。人間味溢れているというのはつまり、各々の欲が見事にぶつかり合い、感情が交差する。ジュード・ロウ演じるダンの台詞であったと思うが、「真実を言わなければ人間は動物だ」という台詞が妙に胸に響きました。その後のナタリー・ポートマン演じるアリスの台詞も印象的だ。「真実を言いたくないし、もう嘘もつきたくない。だから、さようなら」。ダンやアンナは自分の事しか考えず、自己中心的な傾向が見えて、見ていて多少不快。

4人の人物たちの演技達者振りには心躍りました。特筆すべきは、ムッツリスケベエロ医師を演じたクライブ・オーウェンである。水族館に出向いて「白いコート着てきたよ」というシーンや、チャットをやっている最中のオーウェンの演技は過去に経験があるんじゃないか?と疑いたくなるほどの芸達者ぶり。ラリー医師が背負ってきた過去や、彼の毎日までもが分かる程、オーウェンの演技には深みがありました。また、アリスを演じたナタリー・ポートマンも生き生き・はつらつと、喜怒哀楽はっきりと巧みに感情を表現していて、鑑賞中思わず唸ってしまいました。

卑猥・下品な言葉が多用されるので、好き嫌いがはっきりと分かれる作品であると思いますが、男女間の恋愛にフォーカスを当てた作品であるから言葉が卑猥であったり、人間の様々な欲が垣間見えるのは当然のこと。逆に、彼らが醜態をさらし、本能のままの欲を見せることにより、より人間らしく見えると私は思います。
スポンサーサイト

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2006年03月25日 [04:54] [映画レビュー]2000~2004年 

レクイエム・フォー・ドリーム Requiem for A Dream

「レクイエム・フォー・ドリーム」  5点満点中 ★☆
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:エレン・バースティン/ジェレッド・レト/ジェニファー・コネリー/マーロン・ウェイアンズ/クリストファー・マクドナルド/ルイーズ・ラサー

■AWARDS■
★アカデミー賞★
主演女優賞 エレン・バースティン ノミネート

☆ボストン映画批評家賞☆
主演女優賞 エレン・バースティン 受賞

☆シカゴ映画批評家賞☆
主演女優賞 エレン・バースティン 受賞
監督賞 ダーレン・アロノフスキー ノミネート

☆フロリダ映画批評家賞☆
主演女優賞 エレン・バースティン ノミネート

★ゴールデン・グローブ賞★
主演女優賞 ドラマ部門 エレン・バースティン ノミネート

☆ラスベガス映画批評家賞☆
主演女優賞 エレン・バースティン ノミネート
助演女優賞 ジェニファー・コネリー ノミネート

★全米俳優組合賞★
主演女優賞 エレン・バースティン ノミネート

■PLOT■
アパートに住む孤独な未亡人サラ(エレン・バースティン)はTVのクイズ番組から出演以来の電話を受けたと勘違い。サラは大喜びし、思い出の赤いワンピースで出演すると一人盛り上がる。一方サラの一人息子ハリー(ジャレッド・レト)と恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)のもとに麻薬密売の話がやってくる。

■COMMENT■
まるでジェットコースター・ムービー!との触れ込みで宣伝されていたが…ちょっと私には付いて行けないノリだった↓↓↓

「画面分割」や「コマ落とし」と呼ばれる古くから存在する手法を駆使して、また「カット割り」や「早回し」などで本作独特のテンポを作り出す事に成功している。しかし、それがどうした?だから何だよ?こんな映像技術で責めるなぞ邪道じゃぁ!私個人的にはこういった邪魔臭い技術に頼らない映像をゆーっくりとじーっくりと楽しみたいのだ。(クリストファー・ドイルが撮るシブい映像などが私の好みである。)逆に言えば、こういった技術を使わなければ盛り上がらない作品は駄作である。

また、エロビデオかと錯覚する程の汚い映像まで登場する本作。このジェニファー・コネリーが翌年アカデミー賞受賞するんだから世の中は分かりません。しかし、エレン・バースティンの鬼気迫る演技だけは光り輝いていた。薬により、どんどん鬼気迫る演技により変貌を遂げていくエレン・バースティン。女優としての鏡だと言えるほど、素晴らしかった!

前半から中盤にかけて、様々な出来事が勃発し、観客はそれを矢継ぎ早に見せられ、最後は一気に畳み掛けられるという、わけのわかんない流れを持った映画でした。エレン・バースティンと音楽以外、見所の無い映画でした。不快感だけが残りました。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2006年03月08日 [01:09] [映画レビュー]2000~2004年 

シカゴ Chicago

「シカゴ」  5点満点中 ★★★★★

監督:ロブ・マーシャル
出演:レニー・ゼルウィガー/キャサリン・ゼタ・ジョーンズ/リチャード・ギア/クイーン・ラティファ/ジョン・C・ライリー/ディ・ディグス/ルーシー・リュー/クリスティーン・バランスキー

■AWARDS■
★アカデミー賞
作品賞 受賞
助演女優賞 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 受賞
編集賞/美術賞/衣装デザイン賞/録音賞 受賞

監督賞 ロブ・マーシャル ノミネート
主演女優賞 レニー・ゼルウィガー ノミネート
助演男優賞 ジョン・C・ライリー ノミネート
助演女優賞 クイーン・ラティファ ノミネート
脚色賞/撮影賞/主題歌賞 ノミネート

★イギリス・アカデミー賞
助演女優賞 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 受賞
録音賞 受賞

作品賞 ノミネート
監督賞 ロブ・マーシャル ノミネート
主演女優賞 レニー・ゼルウィガー ノミネート
助演女優賞 クイーン・ラティファ ノミネート
撮影賞/編集賞/プロダクション・デザイン賞/メイクアップ賞/衣装デザイン賞 ノミネート

★ブロードキャスト映画批評家賞
作品賞 受賞
助演女優賞 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 受賞
ベスト・アンサンブル・キャスト 受賞

☆シカゴ映画批評家賞
主演女優賞 レニー・ゼルウィガー ノミネート

★映画監督組合賞
監督賞 ロブ・マーシャル 受賞

☆フロリダ映画批評家賞
主題歌賞 受賞

★ゴールデン・グローブ賞
作品賞 受賞
主演男優賞 リチャード・ギア 受賞
主演女優賞 レニー・ゼルウィガー 受賞

監督賞 ロブ・マーシャル ノミネート
主演女優賞 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ ノミネート
助演男優賞 ジョン・C・ライリー ノミネート
助演女優賞 クイーン・ラティファ ノミネート
脚本賞 ノミネート

☆ラスベガス映画批評家賞
助演男優賞 ジョン・C・ライリー 受賞

★ナショナル・ボード・オブ・レビュー
初監督賞 ロブ・マーシャル 受賞

★全米俳優組合賞
主演女優賞 レニー・ゼルウィガー 受賞
助演女優賞 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 受賞
ベスト・アンサンブル・キャスト 受賞

主演男優賞 リチャード・ギア ノミネート
助演女優賞 クイーン・ラティファ ノミネート

★全米脚本家組合賞
脚色賞 ノミネート

■PLOT■
1920年代シカゴ。犯罪さえもエンターテイメントになるショウビジネスの街。シカゴに住み女優を夢見るロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)は、毎夜キャバレーの舞台に立つヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に憧れの眼差しを向けていた。とある家具売りの男は、ショーの楽団と繋がりがあるとの嘘でロキシーに近づき、愛人関係を保っていた。しかしある時、その嘘がばれてロキシーに射殺されてしまう。ロキシーは逮捕され、留置所に入れられる。そこで会ったのは、夫と妹を殺害したヴェルマ・ケリーであった。ロキシーは検事にこのままでは絞首刑と脅される。ロキシーは未だ敗訴した事がない敏腕弁護士ビリー・フリン(リチャード・ギア)に弁護を依頼する。フリンは世の中全てが金で動いていると信じている。莫大な金を払ったロキシーは、フリンの巧みな演出によりどんどんスターとなっていく。

■COMMENT■
最高のエンターテイメント!

「キャバレー」「オール・ザット・ジャズ」の故ボブ・フォッシーが舞台で手がけた作品を映画化。監督はこちらもフォッシー作・演出の「キャバレー」のリバイバル舞台版を「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデスと共に手がけ、トニー賞を受賞したロブ・マーシャル。マーシャル監督の演出術はまさに見事の一言。中盤多少の中だるみはあるものの、映像化不可能といわれた「シカゴ」を映像化した彼の手腕に完敗である。特にマーシャル監督が得意とするミュージカルシーンは圧巻。本作の成功により、近年ミュージカル分野が映画界にもおいて活性化してきたのは確かでしょう。特に私が一番好きなシーンがビリー・フリンがロキシーと新聞記者たちをマリオネットのように操り、ロキシーを無罪の方向へと導いていく「We Both Reach for the Gun」です。これは、映画ならではの演出でもちろん舞台での実現は到底不可能です。

キャストの出来も完璧でした。かつて、「シカゴ」がフォッシーが存命中に映画化の一歩手前まで企画された事がありました。その時に決定していたキャストはマドンナ、ゴールディー・ホーンといったキャストでした。本作においても、最終的に決定するまでに紆余曲折あったみたいです。例えば、レニー・ゼルウィガー演じたロキシーはシャーリズ・セロンに一時期決定していたようですし、ビリー・フリンはジョン・トラボルタ、ケビン・スペイシー、ヒュー・ジャックマンなどなどそうそうたる面々が候補に上がっていました。しかし、さすがマーシャル監督。最終的には正解のキャストを選びました。

一番凄まじいのが、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ。自分が代役なしに踊っているのを見せるために長かった髪をばっさりと切り、骨折しても妊娠しても歌い・踊りきりました。映画女優として活躍する前は、舞台に出て歌や踊りをやっていた時期もあったようで、苦節時代がオスカーへと実を結んだ形になりました。レニー・ゼルウィガーもなんとも甘く美しい声をお持ちで、観客を魅了しました。彼女の演技もコミカルで大変面白く、ロキシーという人物に新たな一面を付け加えてくれました。結果、アカデミー賞ではニコール・キッドマンに敗退しましたが、個人的には彼女の演技の方が好みでした。翌年「コールド・マウンテン」で受賞を果たしますが、本作の同情票が多分に動いたのだと考えられます。本作の主要メンバーから唯一ノミネートされなかったのが、リチャード・ギアです。彼の役柄は主演か助演か判断が非常に微妙なところで、アカデミー賞におけるキャンペーンでは主演男優と判断され、主演として押されましたが、この年の主演カテゴリーは強敵ばかり。残念ながらノミネートされませんでした。もし、助演でキャンペーンされていれば、簡単に助演男優賞候補になり、「アダプテーション」のクリス・クーパー、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のクリストファー・ウォーケンを退けて本命候補として君臨したでしょう。

なんといっても、本作で一番光るのが数々の珠玉のミュージカル・ナンバーです!囚人たちが歌って踊る「Cell Block Tango」なんか、もう最高ですね。ビリー・フリンが法廷というエンタメの場にロキシーを招待する「Razzle Dazzle」もいい!いやぁ、劇場公開時に8回劇場に通いました。本作はフォッシーが持ち合わせていたようなデカダントな退廃的な雰囲気は持ち合わせてはいませんが、エンタメ度はぐーんと上がりました。2002年の最高のエンタメ作品です。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2006年03月03日 [00:55] [映画レビュー]2000~2004年 

アビエイター The Aviator

「アビエイター」  5点満点中 ★★★★★

監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ブランシェット/ジュード・ロウ/アラン・アルダ/ケイト・ベッキンセール/ジョン・C・ライリー/アレック・ボールドウィン/グウェン・ステファニ

■AWARDS■
★アカデミー賞
助演女優賞 ケイト・ブランシェット 受賞
美術賞/撮影賞/衣装デザイン賞/編集賞 受賞

作品賞 ノミネート
監督賞 マーティン・スコセッシ ノミネート
主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ ノミネート
助演男優賞 アラン・アルダ ノミネート
脚本賞/音響賞 ノミネート

★イギリス・アカデミー賞
作品賞 受賞
助演女優賞 ケイト・ブランシェット 受賞
メイクアップ・ヘアー賞/美術賞 受賞

監督賞 マーティン・スコセッシ ノミネート
主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ ノミネート
視覚効果賞/撮影賞/衣装デザイン賞/編集賞/脚本賞/音響賞/作曲賞 ノミネート

★ブロードキャスト映画批評家賞
監督賞 マーティン・スコセッシ 受賞
作曲賞 受賞

作品賞 ノミネート
主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ ノミネート
助演女優賞 ケイト・ブランシェット ノミネート
脚本賞 ノミネート

☆シカゴ映画批評家賞
作曲賞/撮影賞 受賞

★映画監督組合賞
監督賞 マーティン・スコセッシ ノミネート

★ゴールデン・グローブ賞
作品賞 受賞
主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ 受賞
作曲賞 受賞

監督賞 マーティン・スコセッシ ノミネート
助演女優賞 ケイト・ブランシェット ノミネート
脚本賞 ノミネート

☆ラスベガス映画批評家賞
作品賞 受賞
監督賞 マーティン・スコセッシ 受賞
助演女優賞 ケイト・ブランシェット 受賞
美術賞/撮影賞/衣装デザイン賞/撮影賞 受賞

★ロサンゼルス映画批評家賞
プロダクション・デザイン賞 受賞

☆映画俳優組合賞
助演女優賞 ケイト・ブランシェット 受賞

主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ ノミネート

■PLOT■
遺産を相続し若くして大富豪の仲間入りを果たしたハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、莫大な資産をつぎ込み「地獄と天使」という映画を完成させる。そして、作品をヒットさせたヒューズは更に勢いに乗り航空機会社を手にし、新たなる飛行艇の開発へと乗り出す。その一方で私生活では、女優のキャサリン・ヘップバーンと出会い、恋に落ちる…

■COMMENT■
これぞマーティン・スコセッシ!エンターテイメントの神髄として後世まで残るであろう傑作!

レオナルド・ディカプリオとスコセッシ監督が『ギャング・オブ・ニューヨーク』に引き続きタッグを組んだ2作目である。今年はトニー・レオン、アンディ・ラウ共演の『インファナル・アフェア』のリメイクで再びタッグを組む事が決まっている。今年はイーストウッド監督の『硫黄島の星条旗』の公開も控えており、再び両者の作品がアカデミー賞において凌ぎを削る可能性があるので、大変楽しみである。

ハワード・ヒューズの人生模様を巧みに・力強く演じたディカプリオに脱帽!映画が始まってからの五分だけでディカプリオのアカデミー賞ノミネートは決定したようなもの。彼の飛行機をなめるような目付き、セリフ回しも計算され尽くされている。ディカプリオ本人に絶大なる自信があってここまで演じる事が出来ているのだと思う。まるでスーパーボールのように、勢いよく高く跳ねて、引力に従って勢いよく地面に叩き付けられてはまた跳ねる。そんな演技でした。残念ながらアカデミー賞においてはノミネート止まりでしたが、僕としては受賞した『レイ』のジェイミー・フォックスより好みの演技でした。本作で念願の受賞を果たしたのがアカデミー演技部門史上最多4つものオスカーを持ち合わせるキャサリン・ヘップバーンを完璧に演じたケイト・ブランシェットで。破竹の如く前哨戦を受賞し、アカデミー制覇という文句なしのアカデミー受賞でしたが、僕が見てて一点気になったのが、ケイト・ブランシェットが何故か必死に演じているような気がしてなりませんでした。どうもブランシェットは一生懸命ヘップバーンのモノマネを披露しているようにしか見えませんでした。アメリカでは今だにショー番組の司会者がヘップバーンのモノマネを披露したり、アクターズ・スタジオのインタビューではアンソニー・ホプキンスが『冬のライオン』のヘップバーンをモノマネしたり…それ程ヘップバーンのモノマネは浸透しており、ヘップバーン自体に充分特徴がありますので、割と真似しやすいキャラなんだと思いますが、ブランシェットもモノマネレベルを抜け出していないように感じました。なんというか実在の人物そっくりに演じる必要はないと思うんです。『レイ』のジェイミー・フォックスはレイ・チャールズという実在の人物を適格に演じていましたが、レイに新たな息吹を吹き込んでくれた、生き生きした演技を見せてくれましたが、ブランシェットはそう考えると自然体では取り組めていなかったんじゃないかなと思います。

そして更に、ここでもう一人触れなくてはいけないのがハワード・ヒューズにあの手この手を駆使して嫌がらせをしてくるブリュースター上院議員を演じ初のアカデミーノミネートを勝ち得たアラン・アルダです。出演時間はそこまで長くありませんが、これぞ助演男優の極みとも言えるでしょう。特定の場面にさらっと出て来て主役を引きたてつつ、物語
の展開をもすすめ、更に自分自身、観客に対して莫大なインパクトを残す。そんな感じでした。アカデミー賞の受賞式では始終にこにこ笑っていて、感じの良い方なんだなとの印象も受けました。是非受賞して欲しかったところです。

作品自体も3時間近くありますが、ヒューズの半生をテンポ良く描いていますので、退屈せず見る事が出来ました。それも、ジョッシュ・ローガンによる良く出来た脚本とスコセッシの今までの監督生活のキャリアをぶつけてきたような監督術によるもののお陰でしょう。

撮影や衣装・美術・音楽等も1級品でしたので、究極のエンターテイメントとして仕上がっています。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2006年02月26日 [02:21] [映画レビュー]2000~2004年 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン Catch Me If You Can

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」  5点満点中 ★★★★★
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・ウォーケン/エイミー・アダムス/マーティン・シーン

■AWARDS■
☆アカデミー賞
助演男優賞 クリストファー・ウォーケン ノミネート
作曲賞 ノミネート
☆イギリス・アカデミー賞
助演男優賞 クリストファー・ウォーケン 受賞
作曲賞/衣装デザイン賞/脚色賞 ノミネート
☆ブロードキャスト映画批評家賞
監督賞 スティーブン・スピルバーグ 受賞
作曲賞 受賞
☆全米映画批評家協会賞
助演男優賞 クリストファー・ウォーケン 受賞
☆映画俳優組合賞
助演男優賞 クリストファー・ウォーケン 受賞

■PLOT■
1960年代、高校生のフランク・アバグネイル・ジュニア(レオナルド・ディカプリオ)は、中産階級の幸せな家庭で育ってきた。しかし、父親フランク・アバグネイル(クリストファー・ウォーケン)の脱税疑惑で母親が浮気し、家は差し押さえられ、両親は離婚する。この状況に耐えられなかったアバグネイル・ジュニアは家出をし、詐欺師への道へと進んでいく…そして彼をFBI捜査官のカール(トム・ハンクス)の手が忍び寄っていた。

■COMMENT■
いやいや楽しかった!!

まるで昔の…1960年前期のコメディ映画を見ているようでした。オープニング・シーンや音楽もまさに60年代テイスト。こういったエンタメ作品は、細かい部分においてどうのこうの言いたくなるような作品が多いのだが、細部にまでわたりスピルバーグ監督の細やかな演出が光り言う事なしでした!

まず演出について。ここまで小刻みに・テンポ良く・内容てんこ盛りで上手に纏められた作品は滅多にないでしょう。さすがスピルバーグ監督です。細部まで練り上げられているのに、肩の力を抜いて撮られた様な出来で、全く隙がない。作風自体はコメディなのだけれど、家族の苦悩であるとか、そういった問題をもテーマに取り入れることに成功している。またラスト20分位、がらりと作風が変わるのも、観客をひきつける技の一つであった。作品全体をまるで窓から漏れる光のような、透明感溢れるすがすがしい作品に仕上げています。

演技について。レオナルド・ディカプリオ満点。彼は本当に演技が出来る俳優さんなんだなと「ギルバート・グレイプ」の頃から思っていたけれども、改めて見直しました。ただのかっこいいだけの俳優さんではないんです。クリストファー・ウォーケンの演技も強烈でした。全体的には非常に落ち着いていましたが、目の演技が非常によかったです。鍋で煮るといいだしが出てきそうな、そんな演技でした。トム・ハンクスは、僕はまぁまぁだと思いました。良かったんだけれど、薄っぺらかったかも。

本作を鑑賞し終えて、フランクは本当はカールに早く捕まえてほしかったんだろう。そんな気がしました。カールもフランクが憎くて追っていたんじゃない。彼を助けたかったんだ。本当にそう感じました。

しかし、事実は小説より奇なりといいますが、本当にそうですね!全て実話に基づいていると思うと、びっくりでした。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

    日本一早いアカデミー賞ノミネート&受賞予想、年代を問わない数々の作品のレビュー。
    当ブログで独自に設立した映画賞、FAAのブログ。



    当ブログを気に入って頂けた方はポチッとお願いします↓↓↓
    にほんブログ村 映画ブログへ

    50音順映画レビューは↓↓↓

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。