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2006年03月25日 [02:05] [映画レビュー]中国映画 

花様年華 In the Mood for Love

「花様年華」  5点満点中 ★★★★★
監督:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン/マギー・チャン/スー・ピンラン/レベッカ・パン/ライ・チン

■AWARDS■
★イギリス・アカデミー賞★
外国語映画賞 ノミネート

★ブロードキャスト映画批評家賞★
外国語映画賞 ノミネート

☆シカゴ映画批評家賞☆
外国語映画賞/作曲賞/撮影賞 ノミネート

★全米映画批評家賞★
外国語映画賞/撮影賞 受賞

★ニューヨーク映画批評家賞★
外国語映画賞/撮影賞 受賞

■PLOT■
1962年、香港。新聞社で働くチャウ(トニー・レオン)夫婦がとあるアパートへ引っ越してくる。そしてその日、チャウが間借りする部屋の隣に、チャン(マギー・チャン)夫妻が越してくる。二組の夫婦は忙しい毎日を過ごし、次第にすれ違いの毎日を過ごしている事に気づく二組の夫婦。ある時、チャウは自分の妻がチャンの夫と不倫している事に気づく。

■COMMENT■
ウォン・カーウァイ監督は、脚本を使わないことで有名である。脚本という映画のベースが無く、ここまで構成・細部等にわたりしっかりとした映画が出来るとはカーウァイ監督に最大の賛辞を贈りたい。

まず魅力的なのがマギー・チャンが身につける衣装である。全てのシーンにおいて、別々のチャイナドレスを着て、合計で46着ものドレスを着用したとのこと。その全てのドレスが素晴らしい!このチャイナドレスを見るために本作を見るのもありかなと思うほどの美しさである。また、撮影方法もスローモーションを多用し、セット自体も色彩豊かなので、その中でのマギー・チャンは大変画面に映えていました。髪型やメイクも当時の60年代の中国をよく表していたと思う。なんとヘアーメイクアップに毎日5時間かけていたとのこと。それで、撮影に15ヶ月もかけてたわけなので、どれだけマギー・チャン大変だったか!

チャウとチャンは自らのパートナーが浮気している事を知り、お互いに惹かれあっていきますが、中々ベッドを共にしません。簡単にはベッドシーンに移行しないわけです。というかベッドシーンが出てこない!しかし!前述したようにスローモーション多様の映像、また本作自体が持つ雰囲気が何ともエロイ。「官能的」である。チャウはなかなか踏み切れない男。チャンは揺れる女。この二人の感情を映像でもものの見事に表現していて、ウォン・カーウァイ監督は、全てを語らない演出に徹底している。全てを映さない、全てを語らない演出は本作からカーウァイ監督作品にて継続して使用されている。この後の「2046」「愛の神、エロス」でも同様である。本作は、観客が持ち合わせる想像力を巧みに利用し、映画を更に発展させている。驚くべき演出である。簡単に言えば、本作は何も考えずにぼけーっとして鑑賞すると、話自体はもやもやするばかりで、大して面白くないかもしれない。しかし、我々観客が像増力を駆使し、チャウやチャンの関係を「想像」することにより、本作は一気に強大な雰囲気を醸し出し、また、観客の「想像力」を書き立てるパワーを持っているのだ。

これまでに強大な力を持つ本作は、実は大変「静か」な作品である。静かで滑らかに流れていく。最後は「ここで終わり?」という感じがするかもしれませんが、本作から「2046」へ繋がる良いステップとなっています。

私は、本作の一番ラストシーンが大好きだ。チャウがカンボジアのアンコールワットに行き、くぼんでいる穴に向かって何かを呟く。その時のチャウの表情は映らず、ただただチャウの顎が映るだけだ。観客は、チャウがチャンとの秘密を穴に向かって話しているのだと気づく。なんという切なく・また美しい演出でしょう。胸がときめきました。そして、穴に向かって話しているチャウをアンコールワットの子供の僧が上から見下ろしているのです。きっとこれから先、チャンとチャウは会うことは二度と無かったのでしょう。

過去は触れる事は出来ない。
当たり前ですが、身に染みました。
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