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2006年04月05日 [05:06] [映画レビュー]2005~ 

ジャーヘッド Jarhead

「ジャーヘッド」  5点満点中 

監督:サム・メンデス
出演:ジェイク・ギレンホール/ピーター・サースガード/クリス・クーパー/ジェイミー・フォックス/ルーカス・ブラック


■PLOT■
大学にも入らずただ凡庸な毎日を送っていたアンソニー・スォフォード(ジェイク・ギレンホール)は、祖父も父も叔父も軍隊に入隊していた事から自らも海兵隊に入隊を志願する。現実に海兵隊=ジャーヘッドに入隊したスォフォードは、新兵として想像を絶するほど厳しい訓練を受ける。その後はサイクス曹長(ジェイミー・フォックス)の目に留まり、厳しい訓練の末射撃隊メンバーに選ばれる。そして、実際にスォフォードはサウジアラビアへと派遣され、戦争を体験するが、それは彼が想像していた戦争とは全く異なっており、ただ単調に敵を待つだけの戦争であった…

■COMMENT■
本作は湾岸戦争に出向いた兵士の体験をもとに制作された話である。本作は決して戦争の是非を問うている作品ではなく、戦争の悲惨さを伝えている作品でもない。本作は湾岸戦争に出向いた兵士たちの日常にスポットを当てている。私の想像では戦争に出向いた兵士たちは、毎日過酷な状況下の中で、相手方との攻防を繰り広げている姿を想像していたのだが、本作は違う。戦地に出向けば、ただひたすら敵を待つだけ。たまに敵が出てきても特に激しい戦闘シーンなどは一切なし。戦地の兵士たちの馬鹿っぷりがコメディタッチで描かれているので、戦争映画として本作を鑑賞するよりも、戦地に出向いた青年たちを描いた青春映画として鑑賞するのが正しいのかもしれません。そういった観点から本作を鑑賞すると確かに、サム・メンデス監督は画の中に戦車は映すけれども決して動く姿を見せておらず、敵に向けてライフルを撃つ兵士の姿を見せる事もない。人を殺すシーンもなければ、逆に人を撃ちたくてうずうずしてしまう青年たちの姿を捉えている。なるほど、戦争というとどうも激しい戦闘シーンなどを期待してしまうのだが、こういった戦争もあるのだと実感しました。この演出が実に絶妙で面白い。湾岸戦争は結果として無駄だったのである。兵士たちは様々な馬鹿騒ぎをやらかすが、決して彼らは心から楽しんでいないのだ。その顔を映すのもメンデス監督は忘れていない。そんな戦士たちが楽しむ映画も『地獄の黙示録』と『ディア・ハンター』という反戦映画。こういったところからメッセージを発信してくる映画なのか、ふむふむ。

本作に出演していた俳優たちはいずれも曲者揃い。ジェイク・ギレンホールが素晴らしかったのは紛れもなく、ピーター・サースガードも良かった。サースガードはもうちょっと出番があれば、アカデミー賞ノミネートも夢ではなかったろうに。クリス・クーパーは2シーンしか出番がなく、ファンとしてはちょっと残念でした。ただ相変わらず素晴らしい演技でしたが。ジェイミー・フォックスは『レイ』でアカデミー主演男優賞を受賞してからの初めての作品でしたが、本作でも力強い演技を見せてくれました。

サム・メンデス監督の個性溢れる演出の中、湾岸戦争に赴いた一青年の視点から見た『戦争』を描いた秀作です。

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