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2006年04月19日 [01:48] [映画レビュー]2005~ 

スタンドアップ North Country

「スタンドアップ」  5点満点中

監督:ニキ・カーロ
脚本:マイケル・ハイツマン
出演:シャーリズ・セロン/フランセス・マクドーマンド/ショーン・ビーン/ウディ・ハレルソン/ミシェル・モナハン/リチャード・ジェンキンス/シシー・スペイセク

■AWARDS■
★アカデミー賞★
主演女優賞 シャーリズ・セロン ノミネート
助演女優賞 フランセス・マクドーマンド ノミネート

★イギリス・アカデミー賞★
主演女優賞 シャーリズ・セロン ノミネート
助演女優賞 フランセス・マクドーマンド ノミネート

★ブロードキャスト映画批評家賞★
主演女優賞 シャーリズ・セロン ノミネート
助演女優賞 フランセス・マクドーマンド ノミネート

★ゴールデン・グローブ賞★
主演女優賞 ドラマ部門 シャーリズ・セロン ノミネート
助演女優賞 フランセス・マクドーマンド ノミネート

★映画俳優組合賞★
主演女優賞 シャーリズ・セロン ノミネート
助演女優賞 フランセス・マクドーマンド ノミネート

■PLOT■
1989年、ジョージー(シャーリズ・セロン)は夫に暴力を振るわれる生活に耐えられなくなり、2人の子供を連れて故郷である北ミネソタの実家に帰る。しかし、閉鎖的な土地柄であるミネソタではシングル・マザーであり、2人の子供の父親も違うジョージーに対する態度は冷たかった。母親アリス(シシー・スペイセク)は娘を優しく見守るが、父親ハンク(リチャード・ジェンキンス)の娘に対する態度は、限りなく冷たいものがあった。両親の元でいつまでも生活をしていられないと悟ったジョージーは旧友のグローリー(フランセス・マクドーマンド)の誘いにより、彼女が働いている鉱山で働く事を決意する。しかし、鉱山には女性の居場所は無く、男性たちから不当な扱いを受け、次第に性的迫害を受けていく事となる。しかし、ジョージーは愛する2人の子供のために鉱山で働き続けるが、ある時ジョージーはレイプされる。耐えられなくなったジョージーは、現状を黙認している会社に対して訴訟を起こす事を決意する。

■COMMENT■
本作は実話を基にしており、全米で初めて集団セクハラ訴訟を起こした事件を描いている。ここ10数年で大きな問題となった「セクハラ」であるが、それ以前は「セクハラ」という概念さえなかったのである。本作では「性的迫害」という大きな問題に対して、マジメに取り組んでいる。「セクハラ」に焦点を当てているだけあって、見るのに苦しいシーンが多数あり、常に男性社会から迫害を受けるジャージーを2時間続けて見せられるので、鑑賞後はどっぷり疲れてしまいました。本作ではシャーリズ・セロン演じるジャージーを徹底的に男性社会においての被害者として認識しており、登場してくる男性はほとんど悪者として描かれている。

撮影や演技は大変良かったのだが、ニキ・カーロ監督の演出が明らかに力不足で、作り方によっては「ノーマ・レイ」のような傑作になれた作品を、平凡な1本へとさせてしまった。後半のジャージーの心理描写が極端に欠けていて、いまいち彼女にのめりこむ事が出来ず、後半の感動的なシーンも余り感心しませんでした。また、映画的山場が一切無く、常にジャージーサイドで淡々とジャージーは被害者なんですよという事実だけを追って観客に提示しているために、どこか本作には嘘が存在しているような気がしてなりませんでした。もちろん、ジャージーは被害者であるのは私にも分かりますし、男性が今では違法な態度でジャージーに性的迫害をしていたのでしょう。しかし、その描き方がどこか一方的で、ジャージーは被害者であるという事を印象付けるために、次々とジャージーを不幸な出来事が襲うので、この描き方にはイライラが募りました。ジャージーの内面をもっともっと丁寧に、彼女が男社会で迫害された事に対してどう感じたのか。悔しかったら、どのように悔しかったのか…その辺りをもっと描いてくれれば。俳優人が大変検討していただけに、非常に残念である。前作の『クジラ島の少女』は大変良かったのですが…ただ、この監督は映画的盛り上がりを作るのはいつも苦手なようです。

シャーリズ・セロンとフランセス・マクドーマンドは壮絶な体当たりの演技でアカデミー賞にノミネートされました。セロンはどんな役を演じても大変美しく・魅力的。でも、役に説得力を持たせる事が出来て、本当に上手な役者さんだと感心しました。マクドーマンドは鉱山で働く女性を生き生きと演じ、後半は彼女は病気になり台詞がなくなりますが、車椅子に座り、目や表情で感情を的確に表現し、相変わらずの芸達者ぶりでした。また、ジャージーの父親を演じたリチャード・ジェンキンスも大変重厚に重みのある名演を見せていましたが、そんな父親の行動に一つ疑問が。ジャージーに冷たく振舞う父親であったが、そんな夫に見かねてジャージーの母であり妻アリスは家を出て行きます。そしたら、完全に心を入れ替えたのか、ジャージーに100%味方する父親。あれほど冷酷にジャージーに対して冷たくしていたのに、妻が出て行っただけで娘の見方になる父親。なんか薄っぺらいし、嫌だ、こんなお父さん。

盛り上がりに欠けるので上映時間の長さは多少だるいですが、大真面目に「セクハラ」問題にを取り組んだ女性映画です。
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