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2006年03月21日 [00:30] [映画レビュー]2005~ 

オリバー・ツイスト Oliver Twist

「オリバー・ツイスト」  5点満点中 ★★★

監督:ロマン・ポランスキー
出演:バーニー・クラーク/ベン・キングズレー/マーク・ストロング/ジェイミー・フォアマン/エドワード・ハードウィック



■PLOT■
チャールズ・ディケンズの同名小説を「戦場のピアニスト」にてアカデミー賞監督賞を受賞したロマン・ポランスキー監督が完全映画化。時は19世紀イギリス。救貧院へと連れられて来た10歳のオリバー・ツイストは、夕食の際に「おかわり」を求め、院を追放される。70マイル彼方にあるロンドンへ7日間かけてたどり着いたオリバー。そこでオリバーは悪党フェイギンがボスとして束ねる少年盗賊団と出会う。




■COMMENT■
さすが80億円もの制作費をかけただけあって、19世紀当時のイギリスの情景がものの見事に再現されていました。圧倒的な存在感のロンドン。まるで、私たち観客までもが、当時のロンドンに迷い込んでしまうような、圧倒的な美術でした。また、衣装も大変素晴らしく当時のイギリス人の庶民から上流階級の人々までの衣装が見事に画面に映えていました。

今まで何度も映像化されてきたチャールズ・ディケンズ氏著の「オリバー・ツイスト」が原作である。そして、恐らく本作がディケンズ氏の著書にストレートに映像化を試みた作品だと思われる。ポランスキー監督は、ディケンズ氏の作品の完全映画化を目指したのかもしれませんが、本作はそういった観点から考えると、ちょっと正直に映像化しすぎたのではなかろうか、そう思います。脚本家の段階から失敗が見えていたのかもしれません。ディケンズ氏の著書は読んでいるだけで、私達人間が持つ「想像力」を働かせて、頭の中で自分自身で映像化し、ディケンズ氏の言葉の魔力・構成の上手さ等に魅了され、本を読み進めていく事が出来ますが、本作は文面をそのまま映像化した印象があり、特にオリバーの人物描写に関しては、全くといっていい程、肉付けされておらず、オリバー少年に感情移入し映画を鑑賞する事が、残念ながら出来ませんでした。また、本作のペース自体も大変スローで、途中かなり中だるみがあったのは否めません。大体の方は、本作のラストをご存知でしょうが、残念ながらオリバー少年に感情移入が出来なかったのと、余りにも観客に与えられるプロットが少なかったので、ラストシーンもあっけなく終わってしまいました。オリバーの不幸は十分に伝わったので、どうしてブローンロウ氏がそこまでオリバーを救おうとするのか、二人の心の繋がりをもっともっとシーンを増やして、巧みに語って欲しかったと思います。そうすれば、もっともっとラストも感動的になっただろうと考えます。しかし、オリバーとフェイギンのシーンは十分すぎるほど本作の中で描かれておりましたので、フェイギンの最後のシーンでは、分かっていながらも感動しました。

フェイギンを演じたベン・キングズレーは最高レベルだった。こういった演技をまさしく怪演と呼ぶのであろう。各映画賞では、作品の成績も振るわなかったのもあってか、一切注目されませんでしたが、こういった演技こそ評価に値すべきだと思いました。

アメリカでは興行的に大失敗を喫し、日本でも成績は振るわず、期待された割には残念な作品となってしまいました。
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